学びを実践し続ければ、
達成できない目標なんて、
ありません。
安藤浩二
株式会社ベクトルジャパン
代表取締役
20年以上の継続。毎日の差が幾何級数的に、やがて大きな差になる。
高卒でゼネコンに就職。サウジアラビアで3年間の勤務の後、本社で設計を行っていましたが、上司との対立もあり独立したのは27歳の頃。4年後には12名にまで社員が増えていました。出てきたのは、数々の不平不満。グループ間の対立、いじめ…ほとんどの社員が去ってしまった時期がありました。途方に暮れていた折、出張の際にたまたま手に取った雑誌に、盛和塾の記事がありました。「これから全国に塾をつくっていく」。そう話す稲盛塾長は凛々しく、頼るならこの人しかいないと思いました。以降、稲盛塾長の話すテープを毎日繰り返し聞き、塾長が出席する例会には全国どこでも飛んでいって参加しました。塾長に相談すると毎回のように叱られましたが、経営理念を掲げること、伝票の一対一対応を行うことなど、一つひとつ教えを実行していきました。
今、毎朝全員で理念を唱和し、フィロソフィ勉強会を行っています。もう20年以上続けています。以前、数億円にのぼる弁償が発生しそうになりました。原因は確認を怠ったこと。自分たちに否があったことを真正面から認め、真摯に謝りました。このときの対応は経営12カ条「勇気を持って事に当たる-卑怯な振る舞いがあってはならない」が自分の中で基準となりました。全社員、海外からも社員がやってきて不眠不休で対応し、結果、弁償はなし。社員が一丸となる素晴らしさ、品質管理の重要性が心に沁みました。振り返ってみればこれまで目標は必ず達成してきました。日本一の構造設計事務所になる。これも必ず達成させます。私の経営のすべては稲盛塾長から学び、愚直に実践する中で培われてきました。