盛心塾東京

鈴木勝夫

従業員からの猛反対に
真正面から向き合う。
経常利益10%以上。

鈴木勝夫

伸栄化学産業株式会社
代表取締役

理念の唱和と経営12ヵ条の実践で閉塞感を打破。上下動あった売上も激増。

義理の父が創業した会社に入社したのは28歳の時でした。全く別の仕事をしていましたが、いずれ継ぐことになると考えていたため、早いほうがいいという判断でした。張り切って入社したものの、空回りの日々。売上は景気によって上下動が激しく、利益はギリギリ黒字の状態。私が任された中国の法人は赤字を出してしまい、さまざまな経営者の本を読み漁り、いろんな方法を真似てみてもうまくいかず、どうすればこの閉塞感を打破できるのか、わからない状態でした。気がつけば入社して10年を超え、悶々とした日々を過ごしていた頃、たまたま本棚から手に取ったのが稲盛さんの「生き方」でした。若い時に読んでその時はピンと来ず、本棚にしまったままの本でしたが、再度手に取り読んでみたところ、「これだ!」と思い、気がつけば事務局に電話をし、入塾していました。数ヶ月間、ほぼすべての勉強会に参加。学んでみて、まず始めに手につけたのは経営12ヵ条の第一条「事業の目的・意義を明確にする」でした。

当時の理念はISO取得のために間に合わせたもので、機能しているとは言えませんでした。学んだことを踏まえて、自分で考え抜き、当時の社長に提案。ゴーサインが出て、従業員の前で発表すると同時に全部で30個ある考動指針を新年度から全員で唱和しようとしたら大反対。1日4−5時間を3日間、従業員ととことん話し合い、なんとか納得してくれました。最初の1年目は30個のある前段の文章を毎日唱和。2年目は1項目ずつ唱和。今では1項目ずつ毎朝唱和し、一人ひとりがエピソードを披露するまでになりました。他の経営12ヵ条を一つずつ実践し、アメーバ経営も学び、少しずつ社内に浸透させていきました。入塾前と比べると、売上げは激増。また、経常利益は先期同様10%を超える見込みです。入塾してもうすぐ10年。学びを実践してきて思うのは、稲盛経営哲学は経営の真理。だから再現性も高いのだということ。ぜひ多くの方と一緒に稲盛経営哲学を学び、従業員のためにもっといい会社をつくっていければと考えています。

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