9/9(水)
2026.9. 9月例会
- 発表者
- 清水大輔 塾生 株式会社リードビジョン 代表取締役
- 場所
- 東京プリンスホテル
DETAIL
of EVENTイベントの詳細
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盛心塾東京の9月月例会は9月9日(水)芝の東京プリンスホテルにて約60名の参加者で開催されました。東京塾の清水塾生の実直なお人柄を反映する素晴らしい発表で、多くの学びを得ることができました。続くコンパで清水塾生への質疑応答があり、更に学びを深めることができました。以下は発表の要約です。 難聴と補聴器という運命を使命に変えて ― フィロソフィとアメーバ経営で会社・従業員・経営者はどう変わったか ― 発表者:株式会社リードビジョン 代表取締役 清水 大輔 氏(小型補聴器専門店「ヒアリングストア」を展開/東京) 1. 歩み ― 運命を使命に変えるまで 1969 年 富山市の書店の長男に生まれる。書店は1997 年に廃業、父は借金を残し命を絶とうとした。「会社が潰れれば従業員とその家族まで不幸になる」が原点 15〜27 歳 耳の病気で7 度の手術。27 歳で補聴器を装用。「なぜ自分ばかり」と自暴自棄になるも、母の「運命だから受け入れなさい」「生まれてきたのは役割があるから」で覚醒 1995 年 阪神・淡路大震災でボランティア。「人の役に立つことをする」と人生観が変わる 2002 年 「補聴器を眼鏡のように抵抗なく使える社会に」を使命に、自宅を売って上京。門前払いと夜のアルバイトの末、2003 年2 月に目黒に1 号店創業〜10 年 来店ゼロ、同業の対面出店、入退社の繰り返し、店長との労使紛争。平均経常利益率1.6%の自転車操業 2012 年 『こうして会社を強くする』を機に盛和塾入塾。塾長例会で涙。以後、自社フィロソフィ策定(2014)、アメーバ経営導入、人事評価制度(2020) 2. 最大の転機 ― 「自分を変えずに従業員を変えようとしていた」 入塾直後、従業員に相談せず朝礼で『働き方』の輪読を始め、10 人中3 人が退職。経営問答「一人でも反抗する従業員がいれば会社は潰れる」を読み、販売力の高い店長に「このままだとお互いが不幸になる」と素直に伝えたところ退職を申し出、社内の空気は一変。売上を失っても全員のベクトルが揃い前年を上回った。大学の調査での従業員の言葉――「社長の言葉は借りてきた言葉で、自分の言葉ではないから伝わらなかった。社長が自分の言葉で話せるようになるために、そのスタッフは必要な人だった」従業員に利他を求めるならまず自分が利他的に。売上最大・経費最小を求めるなら自分が公私のけじめを徹底する――ここから判断基準が変わった。 3. コロナ禍 ― 内部留保が従業員を守る盾に 顧客は高齢者、従業員の平均年齢は32 歳。緊急事態宣言前に全店一斉休業を決断し、「売上ゼロでも7 カ月は給料を全額払える」と伝えた。休業中にキャンピングカー移動店舗や遠隔調整・電池定期便などが生まれ、マスク・オンライン会議で困り始めた40〜60代の軽度難聴者がネット経由で来店。休業・時短でも年間マスタープランを達成した。 4. 会社を変えた仕組み ― 心と数字の両輪 •フィロソフィ(心のあり方を揃える):月1 回定休日を増やして全員勉強会、その後に全体コンパ「コミット」。昨年これを止めた途端に空気と業績が悪化し、復活で回復 •経営計画書:先輩塾生の会社で転記から始め手帳型に。「従業員と社会への約束」として高い給与・休日・退職金・教育・筋肉質な財務を先に与える •公私のけじめ:家族の外食も喫茶店代も経費にせず、自家用車は個人購入。やましさがないから繰り返し伝えられる •採用:適性試験+面接2 回。新卒は100 人超の応募から5 人、中途は236 人から4 人。社長勉強会は累計600 時間超。外部評価(経産省「はばたく中小企業300 社」)で従業員の信頼を補強 •アメーバ経営(数字の捉え方を揃える):Excel の時間当たり採算から始め、売上3.4億円・14 人の時に本格導入。店長が自ら採算表を作り、現場が値引きや経費を自分ごとに •人事評価:販売インセンティブなし、代わりに業界一高い給与。賞与はフィロソフィ評価×業績評価(新卒60:40、店長50:50)。上半期6,700 万円赤字でも賞与を出し、下半期に一気に回復 5. 差別化商品「見せない補聴器」と高収益 「従業員を守るため経常利益率10%を」との教えを受け、メーカーを絞り高価格・仕入改善で粗利を確保。小型耳あな型でシーメンス社の販売台数日本一となり、共同企画のオリジナル商品が誕生。故障続きの苦難を従業員が耐え、価格はあえて日本一高く設定して日本一を10 回達成。「補聴器が見える」というコンプレックスが最大の武器になった。税金を払い内部留保を厚くすることが会社と従業員を守ると実学で学んだ。 6. 「他力の風」が吹く7 つの理由 1.誰もが納得できる公明正大な企業理念を掲げる 2.ガラス張りで経営する 3.従業員のベクトルを合わせる 4.高収益で筋肉質な財務をつくる 5.従業員に先に与える 6.税金と利益で社会に貢献する 7.これらを仕組み化する これらを社長が「必ずやりきる」と強く思うこと。ただし「良いことをしているから天が応援してくれる」と驕った瞬間に風は止む。たまたま難聴になり、たまたま良い従業員・取引先・お客様に恵まれた――だからこそ「謙虚にして驕らず」。









